風力発電における配線管理で発生する5つの課題

洋上変電所で誰もが直面する典型的な問題

1. 仕様と認証証明書

私たちは誰しも、安全性と運用信頼性を確保し、可能な限り最高の結果を出せるよう高品質の製品を使いたいと考えています。 そのため、多数の認証証明書を求める仕様や要件を多く見かけます。 しかしながら、すべての種類のシーリング製品が認証を受けているとは限りません。

一番いいのは、すべての試験に合格し認証証明書を取得しているシーリングソリューションを見つけることです。

2. 不確実な予測

敷設すべき配線や配管の数量、電力ケーブルや計装ケーブルのサイズを確実に把握するのは難しい場合があります。 適切な貫通開口部、またその貫通部すべてのシール処理方法について確信を持つことは不可能です。 最善を尽くして計画したとしても、後々どのような設計変更が生じるか、すべてを予測することはできません。

なので、配線や配管そして貫通開口部の数量やサイズの変動に、可能な限り適応できるシーリングシステムが必要です。 予備スペースを確保できるような、柔軟性の高いものが求められます。

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3. 硬く扱いづらい配線

デッキや隔壁を貫通して敷設される大口径の高電圧または中電圧の電線は、希望の位置に動かしたり曲げたりするのは非常に困難で、ほぼ不可能です。 たった数ミリメートル曲げるために、敷設のパスを再編成するのに多くの時間がかかってしまいます。

中心から外れた位置にある配線でも、ケーブルの周囲に合うようにシールを取付けることができるようなソリューションが必要です。 

4. 煩わしい設計作業

上記の課題を考慮していると、設計エンジニアの仕事はしばしば悪夢のようなものになります。 運転開始と以後のメンテナンスの両方を念頭に置きながら、配線・配管貫通部の計画、計算、設計を早期の段階で行う必要があるのです。 往々にして、それは各貫通開口部を計算し直すことになります。

貫通部の設計、再設計を短時間で行える Web ベースの設計ツールがあればとても便利になります。

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5. 時間のかかる施工

私たちは、再生可能エネルギーが気候変動対策に役立つこと、そしてスピードが肝要であることを理解しています。「時は金なり」です。 したがって、柔軟性がなく施工しづらいシーリングソリューションで苦労していては、時間がもったいないのです。 複雑な施工作業でプロジェクトの計画が失敗するような事態は許されません。

施工チームのトレーニングを引き受け、扱いやすい製品を提供するサプライヤーが必要です。