列車は鎖と同じで、最も弱い部分よりも強くなることはありません。 そのため、すべての部品をよく考えて選定することが必須となります。 配線、配管、コンジットの貫通部シールの選定が典型的な例です。
鉄道車両に使うシーリングソリューションの選定で考慮すべき3つのポイントを紹介します。
1. 実証された保護性能
シールを選定する時は、延焼を防ぐ耐火性能が実証されているかどうかよく確認してください。 サプライヤーは、業界標準に沿う試験成績書を提供できなければなりません。 燃焼性、煙密度、毒性試験の結果と、シール製品が HL3 の要件を満たすことを証明する公文書が含まれている必要があります。 完璧な高速列車、通勤電車、機関車に相応しい貫通部シールは、耐火性能に加えて、塵埃、エアショック、振動からも確実に保護できる性能を持つことが重要にまります。 完璧な列車を設計・製造するには、最高レベルの部品が不可欠です。
2. 効率の最適化
安全性を損なうことなく、設計、製造、メンテナンスチームの作業を簡素化するシーリングソリューションを探しましょう。 シールを選ぶなら、軽量で面積効率が高く、素早く簡単に施工できるものが良いでしょう。つまり、鉄道車両の産業を熟知しているシーリングの専門家が、その目的に合わせて開発したものが最適です。 費用対効果と将来の増設やアップグレードへの備えを確保するためには、シールは開閉可能なタイプを選びましょう。可能なら、増設用の配線、配管、コンジットに備えた予備スペースも確保できるタイプにしましょう。
3. 高い適用性
費用対効果が高く、扱いやすい高品質のシールを選定したら、それを列車全体の標準ソリューションとして実装する必要があります。 したがって、台車から屋上まで、すべての用途をカバーできるシーリングシステムを探す必要があるのです。
当然、壁や床を通るコンジットの貫通部も密閉できなければなりません。 車両下部にある制御ボックスを出入りする、粉塵に曝される油圧、空気圧、配水管やコンジットの管理を簡素化できること、そして、電源ケーブルを所定の位置に保持できることも重要です。 また、シールを車両構造に取付けるのに、ボルト締結か溶接固定かどちらか選択可能であることもポイントになります。 そしてさらに、同じシーリングシステムを使って、屋根上の電気設備、アンテナ、パンタグラフ、空調装置の配線の貫通開口部も保護できる必要があるのです。
完璧な車両に適したシールを見つけるのは難しいと思いましたか？ 大丈夫です。 ソリューションがあります。
