Roxtec の貫通部シールで、研究室、病院の隔離室、クリーンルーム、バイオセーフティ封じ込め施設を保護することができます。 Roxtec シールは認証を受けた安全なソリューションです。防火要件を満たしつつ汚染を回避し、燻蒸剤や病原体が封じ込め区画から漏れ出るのを防ぎます。
陽圧化され汚染管理されている区画の安全を、施設のライフサイクル全体にわたって確保できるよう、Roxtec シールは多くの場所に使用されています。 この貫通部シールは、防火仕切り以上の機能を持っています。 水密性、気密性に優れ、ガス圧と燻蒸剤にも耐性があります。広範な要求を満たし、多数のアプリケーションに使用可能です。 危険場所での使用が認められているタイプ、等電位ボンディング・接地が施せるタイプの貫通部シールもあります。 このような優れた性能により、世界中の設計者、建設会社、運営会社が、ケーブル、パイプ、ダクトの貫通開口部に Roxtec シーリングシステムを標準採用しました。 病院の建物、研究所 (BSL)、封じ込め室、製薬、食品製造工場、マイクロエレクトロニクス、半導体工場など、さまざまな施設で現在使用されています。 例えば、カナダのバイオセーフティ規格に準拠した封じ込め室などに使われています。
扱いやすいシーリングソリューション
構造に溶接かボルトで固定した、あるいはコンクリートに埋め込んだフレームの中に、さまざまに異なる外径のケーブルやパイプに対応できる Roxtec のシーリングモジュールを挿入します。 フレームはどのような構造にも対応でき、粉体塗装や表面仕上げをしたステンレス鋼など、さまざまな材質から選択可能です。 モジュール挿入後は、圧縮ユニットでシステムを密閉します。 Roxtec シーリングソリューションには、壁、床、天井、制御盤キャビネット用のタイプがあり、地下用途に特化したタイプも揃っています。
シールは設計が簡単で、取付けも短時間で済みます。また、その柔軟性に富んだ特長は、長期にわたってさらなるメリットをもたらします。 例えば、一度密閉した後でもシールを解いて、予備スペースに追加のケーブルやパイプを通して再度シールできるデザインになっています。 工期終盤に急遽設計・仕様変更が生じても対応しやすい仕組みです。 改修や更新工事が必要になった場合は、既存の配線や配管周りに貫通部シールを取付けることが可能です。
新たな標準となる高い品質
Roxtec の配線・配管貫通部シール製品は、ホルムアルデヒド、VHP (過酸化水素)、二酸化塩素などの燻蒸剤や、外部環境からの物質侵入のリスクに曝されても性能を確保できるかどうか試験を受けています。 極めて高い気密性能が求められるような感染性ウイルスを扱うクリーンルームや封じ込め室の開発している世界有数の研究機関が、Roxtec のシールを採用しています。 また Roxtec は、BSL-4 の研究所で新たな標準となりうるシーリング製品の開発もしてきました。 シール製品を提供する際には、試験に関する書類や認証証明書なども用意できます。
適切な室圧の維持
ケーブル、パイプ、ダクトの貫通開口部の確かな気密性を確保するため、 地上と地下の両方の貫通箇所で Roxtec シールを標準採用することをおすすめします。 標準化することで、施工品質を均一化でき、貫通部の点検とメンテナンスが行いやすくなります。 気密性を確保することは、気流を制御し、適切な室圧を維持し、リスクを管理するために賢明な方法なのです。 安全作業に携わっていると、物質や化学薬品の蒸気が封じ込め室から流出するのを防ぎ、そのような粒子が外部環境に決して到達しないようにすることがいかに重要かわかります。 部屋全体を燻蒸する方法は、蒸気やガス状の有害物質を用いて、微生物や害虫を除去するものです。 燻蒸剤が外に漏れないように、その部屋は近隣の部屋に比べて陰圧の状態に制御されます。 Roxtec の Roxylon™ 合成ゴムは燻蒸剤に耐性があり、気密性能が損なわれることはないので安心してご使用いただけます。
密集した配線の管理
設備機器、制御盤キャビネット、接続箱、エンクロージャーへ配線されるケーブル引込口の密閉に Roxtec シールを標準採用することもできます。 長期にわたり性能を保証できると同時に、密集する配線の取り回しに対応しやすくなります。 シールの構成部品は非常に少なく、何十本もの配線を 1 つの開口部から引込みシール処理できるデザインなので、従来工法のケーブルグランドよりも作業量が少なく、取付け面積も小さくなります。 シールは、電力ケーブルや制御ケーブル、配管、換気設備に使用できます。
Roxtec シーリングソリューションの詳細をご覧ください。
