配線・配管貫通部シーリングソリューションは、何年にもわたりそのまま待機状態あり、ある日事故が発生したときに生命や設備資産を保護するというその重要な役割を果たします。 そのため、事前の試験と検証が非常に重要なのです。 Roxtec では、シーリングの専門家チームがゴム材とシール製品の経年劣化試験を行っています。
「経年劣化の過程をシュミレートすることで、長期的にシールに何が起こるかを予測しています」と Roxtec で試験を担当している製品開発エンジニアの Niklas Åkesson は話します。 「ここで得られる結果は、ソリューションの開発と改善、そしてどのくらいの保護レベルを約束できるかの検証に役立てています。」
過酷環境のシミュレーション
Roxtec 研究所にある温度サイクル試験器は、とても精巧な設備です。 エンジニアと試験技師は、材料、部品、シーリングシステム全体を、-60°C から +180°C までの温度と組合せて、様々な湿度レベルに曝露させます。 これは、部品が過酷な環境下で寒さと暑さにどの程度耐えられるかを検証するためだけに使われるのではありません。 温度サイクルを行うことで、時間の経過をシミュレートし、「未来 」の試験を行うことができるのです。
「私たちは、何年にもわたり信頼できるソリューションを確実に提供するため、加速劣化させます」と Niklas Åkesson は説明します。 「そうすることで、お客様が現場で不測の事態に見舞われるのを防ぐことができます。 長期間の試験のために加速劣化用のオーブンもあります。私たちのシールを試験器の扉に取付け、貫通部シールの片面を温度変化に曝し、もう片面をそのまま周囲温度に曝しておくことができます。」
特殊な材料試験
テクノロジーのおかげで加速劣化の処理を施すことができますが、製品によっては試験器に数週間から数ヶ月置いておきます。 Roxtec のシーリング専門家チームは既存の基準に従いますが、同時に新しい試験方法の研究も行っています。 これは新しい材料や製品を開発するとき、または特殊ニーズに応える特別なソリューションをお客様が必要としている場合に役立ちます。 例えば、何週間も温度サイクル試験を行った貫通部シールを、そのまま続けて厳しい耐火試験を行う場合もあります。
歓迎される要求
この試験が重要な理由はいくつかあります。 水密と気密の性能が経年とともどのように変化するかを試験することはもちろんですが、継続的に高くなる要件を製品が満たしているかどうかを確認することも重要になります。 Niklas Åkesson は、この試験プロセスは Roxtec の材料・製品開発にとても貴重な情報を与えてくれると言います。 彼は、厳格で目的を持った公的な要求を喜んで受け入れます。
「安全製品に真剣に取り組んでいる人なら誰でも、製品寿命を通じて実証された性能を確保したいと思うものです。」
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