ケーブル把持力の試験

最大限の安全性を確保するため、私たちは自社製品が引張力に耐えられるか性能を試験しています。 ケーブルやパイプの位置を固定するための標準的な要件は、ケーブル把持力、張力緩和力、固定力、耐引抜力などに言及することがあり、それらは用途とケーブルの種類によって異なります。

特殊要件

特殊なケースでは、規格や標準には無い独自の要件がある場合があります。 例えば、タワー向けの吊り下げケーブルや、シールに引張荷重がかかるエキスパンション・ループのある重いケーブルなどです。

圧縮タイプのケーブル貫通部システムの場合は、ケーブルの造りは大きな影響を与えます。 外装素材や質感は摩擦に影響を与え、ケーブルの堅さは圧縮力に影響します。

性能検証

引き抜き試験は、引張強度を評価し、外力にさらされたときのシーリングシステムの性能を検証するために行われます。

以下は、一般的な規格や要件と、Roxtec 製品の試験の結果です。

認証規格

• ATEX/IECEx (IEC 60079-0) 。 圧縮タイプのケーブルグランドとケーブルエントリーシステムは、ケーブル外径 (mm) を 20 倍にした値の 25% の荷重 (ニュートン) に対して、ズレを防止しなければならない。試験方法： エージング後に 6 時間の静荷重。 要件は< 6mm のズレ。
• 電線管、チューブ、ケーブルフィッティングの北米規格 (UL514B/CSA 22.2 No. 18.3-12, (04))。試験方法： 5 分間の静荷重。要件は< 3.2mm のズレ。

規格

Roxtec ケーブル貫通部製品は、EN 50262/A1/A2 や IEC 62444 のようなグランドの規格の定義で認証することはできません。 しかし、社内試験ではこれらの規格の方法に従って実施されています。 30 mm 以上の奥行きがあるモジュールで構成された Roxtec 製品は、ケーブル固定具タイプ B と C に適合しています。試験方法： 5 分間の静荷重。要件は< 3mm のズレ。

ケーブルの屈曲と引張荷重がかかる可能性のある地下用途における、常時圧力に対する耐性。 試験方法： ケーブルやマンドレルを挿入した製品をスリーブに挿入。 最大引張力の検証。

社内試験設備

メクメシン社製のコンピューター制御装置 Mecmesin MultiTest 50-I (最大50 kN) では、静的長・短時間試験 (時間/分)、動的試験/ジャーク (秒)、ケーブルがスリップするまでの荷重を図で表示できる力変位試験を行うことができます。

一般的なコメント

有効な施工手順書に従い、施工後 24 時間を経過した試験体で試験を実施しています。 Roxtec 製品は、さまざまな方法で、さまざまな用途に、さまざまな種類のケーブルで使用されるため、Roxtec システムが提供できる把持力の数値を確定することはできません。 特定のケーブルでの把持力の数値は、その目的とするシステムと構成で試験を行うことでのみ得ることができます。