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限界を超える遮蔽性能

製品開発の醍醐味

限界を超える遮蔽性能

光ファイバケーブル引込口の遮蔽とシール処理を目的としてデザインされた、新たな Roxtec ソリューションが登場しました。 どんなソリューションよりも優れた遮蔽性能と、環境リスクからの保護を同時に発揮する製品です。 Roxtec 本社にある電磁研究所での研究開発の中から生まれてきました。

「この導波管技術とシールの組み合わせは、私たちの高度な研究所においても、測定・検証可能な範囲をはるかに超える性能を発揮しています。 あらゆる要求に対応できることは確かです」と、Roxtec のテクニカル・プロダクト・マネージャー兼電磁波スペシャリストであるミカエル・グラッドは述べています。

(左の画像) 新発売の WGS ES - プラスチック光ファイバケーブルに使用するボルト取付けタイプ (導電性ガスケットを含む) 。 (右の画像) 周辺環境から保護するシール部品を含む WGS ES。

正しいバランスを見つける

シール処理と電磁遮蔽に関する Roxtec の専門家が、Roxtec WGS (WaveGuide Seal) ESを開発しました。シールドされていない光ファイバケーブルをシールド構造へ貫通させる場合でも、遮蔽性能を維持することができる製品です。 シールドも金属アーマーもなく、導電性のものを含まない非金属製光ファイバケーブルを扱うには、新しい技術が必要です。 この発明の背景には、優れたシール性能を効率的な導波管技術を合わせて利用するという発想がありました。 まず、光の速度を計算しました。そして、不要な電磁波の周波数を通さないフィルターのように機能する、導波管の穴の大きさと深さの完璧なバランスを発見しました。

「電磁波が入らないように導波管システムを設計することが肝心でした。 波長が大き過ぎるぎると、導波管の開口部を通って伝搬できないので、効率的なフィルターシステムのように機能するのです」とミカエル・グラッドは話します。

極限への挑戦

Roxtec が挑戦したのは、基本的なニーズを満たすための既存の試みではないのです。 専門家はプラスチック素材の効果も盛り込み、他の製品とは比較にならないほどのソリューションを作り上げました。 火、ガス、水からのシール保護と最高レベルの遮蔽効果を、一つのソリューションで同時に提供できるメーカーは他にありません。

「私たちは最高のものを目指すことにしました。 私たちのソリューションは、最悪の場合でも 18 GHz で最小 100 dB の減衰に到達できることがわかっています。 この技術を使えば、必要に応じてさらに高い減衰量に到達することもできます」とミカエル・グラッドは言います。

(左の画像) ミカエル・グラッド - Roxtec 研究所の電磁波スペシャリスト。 (右の画像) Roxtec 電磁波研究所での WGS ES 遮蔽効果測定。

要求の厳しい用途のために

高性能の Roxtec WGS ES は、研究所や軍事用途での使用に適しています。 非金属製光ファイバケーブルの幅広い用途において確かな保護を実現します。

「私たちは常に、ケーブルやパイプを通したシーリングシステムで試験を行っています。 そして、理論的仮説は現実の結果と一致しています。 さまざまな要求に対応できるよう、このソリューションは複数のタイプを用意しました。 すべてのタイプで最低でも HEMP の要件をカバーしており、ほとんどのタイプでさらに高い要求を満たすことを目指しています。」

つまり、ステンレス鋼とゴムでできた新しいシールは、宇宙空間での核爆発などで発生した高高度電磁パルスの影響からも保護します。 この最も厳しい基準を満たすソリューションは、2022年に販売される予定です。

「私たちのシーリング製品はお客様に安心して信頼していただけるソリューションです」とミカエル・グラッドは話します。

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