スマート・ジャンクション・ボックスやリモートI/Oを使用するプロジェクトがありますか? 自動制御システムを現場へと移動させる場合、ケーブル・パイプ貫通部のシーリングには効率的な処理方法が必要となります。
石油、ガス、または化学プロジェクトで使用される屋外設置のI/Oとは、つまり現場から遠く離れたところにあるRIE設備に頼るのではなく、数百もの制御キャビネットを戦略的に配置するということです。 省スペースで、接続すればすぐに使える機能とリモートの電子構成で扱いやすくなるメリットがあります。 そして、工場で試験を済ませ、危険な場所での使用を認証されたものをプロジェクト全体で使用するのは、実用的と言えます。
シール処理が必要な多数のケーブル貫通部
新しいテクノロジーを採用する場合は、いつでも何かしらの課題に直面します。 屋外設置のI/Oで最も難しい課題は、要件を満たしながらすべての配線ケーブルをシーリング処理することです。
では、屋外の制御システムを保護するために考慮すべき3つポイントを挙げます。
1. 同等の認証規格、保護等級
ケーブルのシール製品を選ぶ際は、試験を済ませ要件を満たしているもの、かつ認証を取得しているものを選びましょう。 少なくともキャビネットが持つ保護性能と同等のシーリング性能が必要です。 そうすることで、現場への出張旅費や現場での試験・検査のコストを削減できます。
2. 高品質の追求
ケーブル貫通部に使う製品は高品質素材を選びましょう。 フレームと取付け金具はステンレス製、シーリング部品と圧縮ユニットは高品質の合成ゴムでできたものが望ましいです。 陸上でも洋上でも使用でき、外装ケーブルにもそれ以外のケーブルにも使用できる必要があります。
3. 総所有コストの削減
ケーブルのさまざまな外径と素材に対応できる、柔軟性の高いシール製品で標準化しましょう。 大きな建屋に高額の銅ケーブルを用いてマーシャリング配線しI/Oをグループ化するような従来方式ではなく、小型キャビネットに光ファイバーケーブルを配線すること、そしてスペース効率の高いケーブル貫通部シールを使うことで、大幅なコスト削減ができます。
以上の3つの点を考慮しても、密集するケーブル配線を確実にシールすることも忘れてはならないポイントです。