FPSO プロジェクトでは、電線やパイプの貫通部を正しく密閉処理することは極めて重要なポイントです。 なぜなら、それがリスク低減と作業時間短縮につながるからです。今、安全製品を包括的に提供できるサプライヤーを意識的に選ぶ EPC、造船所、海運会社、船主の皆さまが増えています。 またそのようなお客さまは、設計、施工品質の管理、電線・パイプ貫通部の長期的な安全管理のためにデジタルツールを活用しています。 次のような一般的な課題をお持ちではありませんか？
1. 電線・パイプ貫通部のシーリングシステムをどう選ぶか？
FPSO の内部には、密閉しなければならない電線・パイプ貫通開口部がたくさんあります。 精密機器の収容キャビネットに引込まれる電線もあれば、いくつもの隔壁を貫通する電線もあります。 鋼管は、耐火要求が異なる様々な構造を貫通しながら配管されます。 居住区では、雑排水や汚水用のプラスチック配管の周りを密閉する必要があります。 電気設備、構造、機械、自動化機器筐体など、様々な場所に配線や配管の貫通部は存在し、それぞれの場所で求められる耐火、水密、耐腐食性能が異なります。 安全に関する要求や規則の幅が大きいため、設計担当者はそれぞれのニーズに対応する様々なソリューションを選んでいく必要があります。 しかし、もしそのような幅広いニーズに対応できる標準化に適したソリューションを提供するサプライヤーが 1 社でも見つかれば、物事はずっと楽になります。 私たち Roxtec は、FPSO のあらゆる電線・パイプ貫通部に使える柔軟なシーリングソリューションを提供できることを強みとしています。 また私たちは、無料で使えるオンライン設計ツールを提供していて、設計担当の皆さまが各用途に合ったシーリングソリューションを選定し、貫通部の設計をするお手伝いをしています。
2. 電線・パイプ貫通部シールの最適なサプライヤーをどう見つけるか？
安全に関わるシステムのサプライヤーを選ぶ場合、考慮すべき点がいくつもあります。 船内の受動的な防火システムを構築する上で、電線やパイプの貫通部は極めて重要な箇所です。また、安全運航を長期にわたり維持する上でも非常に重要なポイントになります。 したがって、貫通部を密閉するシーリングソリューションは認証を取得している必要があり、その耐火、気密、水密性能は、求められる認証レベルを満たしていなければなりません。 また、どこで新造や修繕工事があっても対応できるよう、世界中どこでも入手できることが条件ですし、施工担当者にとって馴染みのあるものがより適しています。 なので、国際的な大規模プロジェクトに慣れているサプライヤーを選ぶ方が良いですし、計画・設計段階から建造、修繕工事まで、あらゆる場面でサポートを提供してくれるサプライヤーだと引き渡しまでがスムーズになります。 貫通部シーリングの専門家である Roxtec は、現場に赴きお客さまの困りごとを解決してきた豊富な経験を生かし、安全要求を満たす標準ソリューションと、特定ニーズに応えるカスタマイズ製品の両方を提供しています。
何度も計画が変更され、配線、配管、導入機器に関する情報が無いまま、開口部の正確な寸法を決めなければならない。 このような場面は、設計担当者にはよくあることです。
3. 電線・パイプ貫通部の設計作業をスピードアップするには？
FPSO の船内には、何千もの電線・パイプ貫通部があります。 その貫通開口部のサイズと位置を決める際、設計担当者は船主と造船所の両方の要求を考慮する必要があります。 また、施工業者が予定通り作業できるように物事を進め、すべての貫通箇所に適切なシーリングソリューションを選定し、図面を作成し、正しく設計できているかを確認する必要もあります。 これは時間がかかる業務ですし、完璧な管理が必要になります。特に、現場任せにしたくない急な変更や決定が発生した場合はなおさらです。 このような場面は設計担当者にとって日常茶飯事です。 このような場面は、設計担当者にはよくあることです。 シーリングを専門にしている私たちが、これまでの経験を生かしてオンライン設計ツールを開発した理由の一つはここにあります。何千もの貫通部とその変更に対応する設計担当者をサポートするためです。 Roxtec Transit Designer™ は、電線・パイプの追加や後々の変更が生じた場合に、いくつもの図面を同時に更新するのに便利です。 配線リストを取り込んで設計することができますし、最適なシール製品の部品表、認証証明書、穴あけ寸法などの情報を出力することもできます。 このように、設計ツールを活用することで大幅に作業時間を短縮できます。
4. 追跡できるよう文書を正しく保管し、作業工程をシステム管理するには？
プロジェクト全体を見渡せば、設計作業以外に多くの業務があります。 例えば、FPSO にある何千もの貫通部はすべて正しい施工が必要ですし、ライフサイクル全体を通じてメンテナンスをしていく必要があります。 ここでも、文書と作業指示書を確実に管理し、設計変更のたびに更新することが課題となります。 すべての電線・貫通部を最初から記録して、追跡できるよう維持することは困難です。数年の運用期間中には更新工事が行われ、当初の文書に記録された状態とは違うものになっている場合がほとんどです。 そこで Roxtec は、施工から検査、文書管理までの作業工程全体を効率化するデジタルツールを開発しました。このツールを利用すれば、電線・パイプ貫通部シールの登録に関する安全規則にも対応できるようなります。 つまり、すべての電線・パイプ貫通部をデジタルで管理できるのです。
5. 長期にわたりシーリングシステムの品質を確保するには?
新たに敷設した電線やパイプの貫通部は正しく施工されていますか？ 新たに電線やパイプを通す修繕・更新工事を終えた FPSO は、問題なく運航できる状態ですか？ 認証を受けているシーリングソリューションを正しく選定したとしても、それが受動的な防火・防水として機能するには適切に施工できているかどうか確認が必要です。 施工品質が不十分な電線・パイプ貫通部は、重大な安全リスクとなります。 そのため Roxtec では、経験豊富な検査員が施工品質を検査するサービスを提供しています。 このサービスを通じて、私たちは世界中の造船所が新造船の建造プロセスで安全を保証する支援をし、船主の皆さまが安全要求を満たす船舶を運航できるよう支援しています。
