「Roxtec の溶接不要ソリューションの存在を知らなかったので、時間とお金をこんなに節約できるとは思いもよりませんでした。 これまで私たちは、溶接しなくてもいい箇所を溶接していたのです」と GBS グループのボビー・コンラッド氏 (海事生産部門マネージャー) は話します。
米国バージニアビーチにある GBS グループは、世界中で電気設備工事を行っています。 米国西海岸の造船所で米国海軍の輸送船ボブ・ホープに新しい情報システム機器を導入する際、9本の電力、ネットワーク、データ通信ケーブルを配線する工事に従事しました。 当初、耐火コーキングを使った貫通部のシール処理を提案しましたが、ABS (アメリカ船級協会) から許可されませんでした。 そこで GBS は Roxtec 製品の採用を提案し、プロジェクト要件を満たしていることを ABS に認めてもらいました。
大幅なコスト削減と作業時間短縮
Roxtec を採用するという提案で、これまで無自覚に費やしていた時間とコストを大きく削減できることを発見しました。 GBS は、4インチのパイプを溶接する必要が生じる耐火コーキングでの貫通部処理の代わりに、A60 耐火の Roxtec R と Roxtec スリーブでシール処理を行いました。
「貫通部1箇所で数千ドルは削減できました」とボビー・コンラッド氏は話します。 「しかも、施工作業はとても簡単なのです。 1/4インチの甲板への穴開け作業は1時間もかかりませんし、5分でガスケットなどを取付け、その後20分程度でもうボルトを締めていました。」
溶接との比較
溶接作業を行うには、多くの手順を踏む必要がありコストもかかります。実際の作業が10分で終わるとしても、マリンケミスト、防火監視者、溶接工を数時間雇わなければなりません。 もちろん、溶接機や設備を全て船内へ搬入する必要も出てきます。 さらに、携わる全ての人に保護具を装着させ、その区画から爆発物を除去しなければなりません。 全員を同時に集めるための日程調整も簡単ではありませんし、火気使用許可のチェックリストに沿って、全ての手順を済ませる必要もあります。
「特に A60 耐火の場合、このタイプのフレームを使用することでどのくらいコストが変わるか理解できないでしょう。 甲板にスリーブを溶接して防火仕切りの処理をするには、$3,000 から $5,000 のコストがかかるのです」とボビー・コンラッド氏は言います。
Roxtec シールは、耐火要求を満たし水からも保護できるうえ、変更工事が生じても作業性に優れたデザインです。 つまり、長期的な保護と将来にもわたってコストの削減が可能になるのです。
Roxtec が選ばれる理由
- 耐火性
- 水密性
- 規格・船級認証取得済み
- アップグレード工事に便利
- 溶接不要
Project facts
プロジェクト
米国海軍輸送船ボブ・ホープ船内の機器と配線の増設工事
プロジェクトに関わった企業
船主 - 軍事海上輸送司令部 (MSC)、 施工業者 - GBSグループ
用途
甲板配線貫通部のシーリング処理
シーリング要望
耐火、水密
Roxtec 製品
Roxtec R 貫通部 + SLFR スリーブ