Rail Network Alliance は、サウス・ヤラの新しい地下変電所を火災、水、ネズミから保護したいと考えていました。 そこで、ケーブル引込口と電線管の管路口に Roxtec シールを使うことにしました。
「地下で常時水圧がかかる管路口を密閉するため、このプロジェクトでは Roxtec UG™シールが選ばれました」と、Michael Adams 氏 (Rail Network Alliance, サウス・ヤラ変電所, エンジニアリング主任兼電力システム・建設主任) は話してくれました。
新しい変電所はメトロトンネルの東側入口に位置しています。サンベリー線、クランボーン線、パケナム線を含むメルボルンの鉄道網を増強するために建設されました。 また、サウス・ヤラ・サイディング保護区の地下に位置するこの変電所は、その影響を軽減するために厳しい技術要件が課せられました。 この保護区は整備され、コミュニティが利用できるオープンスペースに戻りつつあります。
地下でのシーリングの重要性
変電所の場所は地下だったので、設計担当者は建物への水の浸入を考慮する必要があり、 土壌に接する建物の要素を保護するために、防水層システムを採用することにしました。 そして、壁や床を貫通する電線管を介して水が浸入してこないよう、止水する密閉システムが必要だと気づきました。 そこで、建物に引き込まれる電線管の管路口すべてに Roxtec UG™ シールが指定されました。
電線管のサイズはさまざまに異なり、ケーブルの外径もさまざまで、 さらに、将来の増設ニーズに備えた予備スペースの確保も必須条件でした。 主な電線管は 150 サイズで、2 本か3 本のケーブルが通っていました。そこには、オーストラリア向けに開発された Roxtec H3 142 UG™ が使用されました。 今回重要視された課題は、水の浸入による問題を回避し、メンテナンス作業を簡素化することでした。
引き込み用外壁貫通口
Roxtec 貫通部システムは、変圧器/整流器のケーブルが引き込まれる外壁の貫通開口部を密閉するために使用されました。 このシステムには、FRL -/120/120 の耐火性能、耐候性、接地ラグが求められました。 設備に合わせて、ケーブルの配線間隔が非常に重要な条件でした。
Rail Network Alliance とオーストラリアの Roxtec チームは密に協力し合いました。そして、適正な間隔でケーブルの位置をおさめ、正しく貫通開口部を密閉することに成功しました。
Roxtec はシーリング施工の際に現場に立ち会い、サポートをしました。 関係各所がみんな協力することにより、設計から施工、竣工まですべての工程がスムーズに進みました。
「Roxtec 貫通部は、オーストラリアの耐火要件に適合しているだけでなく、過酷な環境要因から保護することができ、最重要現場のケーブル貫通部に対応できるソリューションでした」と、Michael Adams 氏は話してくれました。
Roxtec が選ばれる理由
- 認証された耐火性能
- 防水
- 防鼠
- 面積効率
- 現場サポート
- 将来の増設に備えた予備スペース
Project facts
プロジェクト
メルボルンの鉄道地下変電所の建設 (オーストラリア)
プロジェクトに関わった企業
事業者 - ビクトリア州運輸局
設計・建設・工事 - Rail Network Alliance
(連合企業: John Holland 社, CPB Contractors 社, Alstom 社, AECOM 社, RPV 社, Metro Trains 社)
用途
地下と壁に設けられたケーブルや電線管の貫通開口部のシール処理
シーリング要求
耐火
防水
防鼠
Roxtec 製品
電線管路口: Roxtec UG™シール, RS 140, H3-142, R 100/6, R 100/4, RS 50 OMD
外壁貫通開口部: Roxtec GH BG™ 8x2 FL100/6 (ステンレス), RM 60, RM 30/0, RM 15w60/0 シーリングモジュール