Roxtec は、オルキルオト島にある原子力発電所の原子炉 OL1、OL2、OL3 の安全性と運用信頼性の向上に貢献しています。 この発電所はフィンランド国内の電力発電量の 30% をカバーする想定です。
新たに稼働した OL3 は、アレバ社とシーメンス社が設計した欧州加圧水型原子炉で、出力は 1600 メガワットです。 旧式の発電所ユニットである OL1 と OL2 は、890 メガワットの沸騰水型原子炉でした。 この施設の事業者であり操業を担うのは、フィンランド原子力発電会社 TVO 社です。
複数の危険に対する安全対策
原子力発電所は、例えば大型ジェット機が衝突したとしても機能することが求められる施設なので、同時発生的かつ間接的に生じる複数の危険に対する保護が必要です。 多数の安全設備とケーブルトンネルは、火災、爆発、アークフラッシュ、爆風、浸水など複数のリスク要因から保護する必要があります。 電磁干渉や電磁パルスに対する保護も必要です。 そのため、TVO 社は原子炉建屋の外壁に Roxtec シールを使用し、電磁遮蔽を確保しています。
「Roxtec は、私たちが求める多くの要件を満たすことができる優れた製品です」と、TVO 社技術部門の土木技師 Arto Paavilainen 氏は話します。
高評価のケーブル貫通部シール
本インタビューでは、TVO 社で原子力安全対策に従事する担当者 2 名に話を聞きました。 Teemu Tenlén 氏はこの島で生まれ、EIC 改修の施工マネージャーとして働いています。そしてもう一人は、以前造船所で働いていて TVO 社内に Roxtec を紹介した担当者で、現在は電気保守部門の職長を務める Mika Laiho 氏です。 Roxtec のマルチケーブルトランジットは保守グループで高く評価されています。 Roxtec が提供した施工研修も好評でした。 なぜ Roxtec シールを好むのでしょうか? Mika Laiho 氏は次のように話します。
「答えはとてもシンプルです。 これが最も簡単に、しかも極めて高い密閉性能でケーブル貫通開口部を処理する方法だからです。」
更新工事に対応しやすい効率的なシール
配線の追加など、頻繁に生じる更新や改修工事にも安全かつ簡単に対応できることが重要になります。 OL3 では Roxtec の使用が指定されました。この青い部品は OL1 と OL2 でも使われています。 1970 年代に建設された旧い発電所は、長寿命化のために改修工事が行われています。 Roxtec 製品の柔軟性のおかげで、TVO 社は施工時間を節約し、無駄を削減できました。 シーリングモジュールは、様々な外径のケーブルに合わせて調節できるデザインなので、少ない部品で作業でき、保管スペースや廃棄も最小限に抑えることができます。
Roxtec 製品は優れています。
Roxtec が選ばれる理由
- 複数の危険に対する保護
- 施工作業の簡素化
- 継続的な更新工事への対応
プロジェクト詳細
プロジェクト
原子力発電所の新設と既設施設の改修
プロジェクト関係者
事業主および操業 – TVO 社
設計エンジニアリング – アレバ社 - シーメンス社 (Framatome 社)
用途
制御区画と非制御区画を隔てるコンクリート壁に設けた配線貫通部のシール密閉処理
シーリング要求
• 耐火性
• 気密性
• ガス密性
• 水密性
• EMPシールド