高度先端施設向けケーブル・パイプ貫通部シール

Roxtec 貫通部シールは防火仕切り以上の役割を果たします。 水密性、気密性に優れ、ガス圧と燻蒸剤に耐性があります。広範なシーリング要件を満たし、多数のアプリケーションに使用可能です。 貫通部シールには、危険場所での使用が認められているタイプ、等電位ボンディング・接地が施せるタイプも揃っています。 この優れた性能により、世界中の設計者、建設会社、運営会社が Roxtec のシーリングシステムで標準化しました。次のような施設や産業において、ケーブル配線、パイプやダクト配管の貫通部に採用されています。

• 病院
• クリーンルーム
• 研究所
• 封じ込め施設
• 医薬品
• 食品産業
• マイクロエレクトロニクス
• 半導体プラント

扱いやすいシーリングソリューション

構造に溶接かボルトで固定あるいはコンクリートに埋め込んだフレームの中へ、さまざまな外径のケーブルやパイプに対応できる Roxtec のシーリングモジュールを挿入するだけです。 フレームはどのような構造にも対応でき、粉体塗装やきれいに表面仕上げしたステンレス鋼など、さまざまな材質が選べます。 モジュールを挿入した後は、圧縮ユニットでシステムを密閉します。 

貫通部シールを設計に組み込むのは簡単で、取付けも素早く終わります。 柔軟性が高く、将来のニーズにも対応しやすいデザインです。 例えば、将来増設配線の必要が生じた場合、フレームを開いて予備スペースを使用できる仕組みになっています。 工程後期における設計変更にも対応がしやすくできています。 改修やアップグレード工事が必要になった場合でも、既存の配線や配管に貫通部シールを取付けることが可能です。

新たな標準となる高い品質

Roxtec の配線・配管貫通部シール製品は、ホルムアルデヒド、VHP (過酸化水素)、二酸化塩素などの燻蒸剤や、外部環境からの異物侵入のリスクに曝されても性能を確保できるかどうか試験を受けています。 非常に高いレベルの気密性を求められる感染性ウイルスを扱うクリーンルームや封じ込め施設を開発している、世界をリードする研究機関が Roxtec のシールを採用しています。 私たちは、BSL-4 の研究所で新たな標準となりうるシーリング製品も開発しました。 シール製品を提供する際には、試験に関する文書や認証証明書などの必要書類も用意できます。  

適切な室圧の維持

Roxtec シールを標準として採用しましょう。地上でも地下でも、壁、床、天井を貫通するケーブル、ダクト、パイプ周りの確かな気密を保証します。 標準化することで、施工品質を均一化でき、貫通部の点検とメンテナンスがしやすくなります。 気密性を確保することこそが、気流の制御、適切な室圧維持、リスク管理に賢明な方法なのです。 安全作業に携わっているお客様でしたら、物質や薬品の蒸気が封じ込め室から流出するのを防ぎ、そのような粒子が外部に漏えいしないようにすることが、いかに重要かよくご存知でしょう。 

密集した配線の管理

設備機器、キャビネット、接続箱、エンクロージャーへ配線されるケーブル引込口の密閉に Roxtec シールを標準として使うのもおすすめです。 密集している配線を収めながら、耐久性に優れた密閉性能をお約束します。 何 10 本もの配線ケーブルを 1 つの開口部から引き込みシール処理できるため、従来工法のケーブルグランドと比べ、非常に少ない構成部品で済み、作業量も使用面積も減らすことが可能です。